『黒い牛乳』を読んで。酪農業界の真実とは

『BLTN PIGUMO’s BLOG』管理人のピグモ( @p_igumo)です!

今回、なかほら牧場の牧場長である中洞正さんの著書『黒い牛乳』を読みました。

黒い牛乳 (経営者新書)
中洞 正 幻冬舎メディアコンサルティング 2009-07
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なかほら牧場についてはこちらを参考にして下さい↓

なかほら牧場の牛乳はなぜ美味しいのか!?
最近、マツコデラックスさんの番組など各メディアでも「牛乳が美味しい!」と話題になっているなかほら牧場さんのことを知り、詳しく調べてみました。

本の内容

大まかな内容としては、この本を通し酪農家の中洞さんが酪農業界の真実を教えてくれます。

放牧飼育の山地酪農を取り入れている中洞さんだからこそ言えることも多いのだと感じました。

この本で印象に残った部分をいくつかご紹介させていただきます。

酪農の形態は戦後から変化した

1949年、第二次世界大戦の終戦日から4年後、学校給食にミルクが初めて登場したそうです。当時、1人当たり1日22グラムの脱脂粉乳が割り当てられ、180ミリリットルのお湯で溶かして飲んでいました。

この脱脂粉乳はアメリカがユニセフを通じて日本に送った援助だったそうですが、他にも、パンの元になる小麦も食糧援助という形で援助していました。

なぜ、アメリカが日本へ脱脂粉乳や小麦を食料援助していたのかというと、将来アメリカ産の穀物の消費市場を大きくすることを目論んでいたと言われています。

大麻の記事の時にも書きましたが、戦争に負け、アメリカに占領されたときから、すでに日本への洗脳が始まっていたのですね。

なぜ大麻が法律で禁止されているのか!?大麻取締法とは一体なに?
今回は、これだけ有用な植物の大麻がなぜ法律で禁止されているのかを歴史を辿り調べてみたのですが、面白いことが色々と分かりました!

実際に、今の酪農で使われている飼料の多くには、アメリカ産のトウモロコシが使われています。

出典:国土交通省

出典:国土交通省

牛乳よりも水の価格が高い

お肉もそうですが、世間が安価な牛乳を求めれば求めるほど、企業(森◯乳業や明◯乳業など)は大量生産に走ることになります。本来、手間もコストもかかる牛乳が他の飲料と同じような価格で販売されているのは、確かにおかしなことですよね。

より多く搾り取れるかが重要になるため、品種改良を繰り返し、与える餌も高栄養、高カロリーの飼料が与えられます

BSE(牛海綿状脳症)は、プリオンと言われている病原体への感染が原因で、そのプリオンは配合飼料の中に含まれている内骨粉の原料に多く含まれているそうです。

草を食べる動物として進化した牛に草以外の飼料を無理やり食べさせれば、当然体に異変が起きてしまいます。

繊維質が少ない飼料を与えることにより、四変と呼ばれる病気や、消化障害に苦しむことになります。

四変という病気は、胃にガスが溜まり膨張し、4つある内の第4胃が第1胃と腹膜の隙間に移動してしまうそうで、外科手術で治したとしても、慢性の消化不良を起こしてしまいます。

四変

出典:http://www.nosai-doto.or.jp/06_kushiro-gijyutu/187.pdf

乳牛の置かれている現状

酪農と聞くと、緑豊かな牧場で牛たちが自由に暮らしているイメージがあると思います。

実は世の中の乳牛の置かれている現状は、先程のイメージとは実際は真逆なのです。


1坪(3,3㎡)に満たない牛舎で一生を過ごし、草ではなく、胃に負担のかかる穀物飼料を食べさせられ、牛乳製造機として生かされ続けます。

ちなみに、1ルームマンションの玄関から部屋まで全て入れて20㎡以下(約6坪)ですから、1坪というのがどれだけ狭いか分かりますね。

狭いだけではなく、スタンチョンという器具で首を固定したり、綱で繋がれたままストールという区画で一頭ずつ隔離されています

スタンチョン

出典:アニマルライツセンター

そういった場所で、人間に牛乳を搾取されるだけの為に、絶えず妊娠と出産を繰り返しさせられます

頑張って産んだ子供の体を舐めてあげることや母乳をあげることも出来ず、無理やり引き離されてしまいます。

搾乳に邪魔な器官を切り取る

搾乳をしやすくするために、尻尾の付け根をキツく縛り壊死させた後、切断してしまいます

本来、ハエなどの虫を追い払うためにある尻尾を切られてしまうので、かなりのストレスになるようです。人間で言うと、目の前に蚊が飛び回っているのに我慢し続けないといけないようなものかな、と思いました。

断尾

出典:アニマルライツセンター

さらに、角も除去してしまいます

角根を焼きごてで焼く、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムで角根を溶かす、角の基部を切断する、などの方法があります。

もちろん、全て麻酔なんかありません。

その様子がこの動画に映っています↓

感想

ドキュメンタリー映画のDOMINIONを見ても思いましたが、人間が牛乳を求め大衆化すればするほど、企業間の価格競争が起きますし、安くしようと思えば搾乳量を増やさなければならず、次から次へと妊娠、出産させ、牛がボロボロになるまで搾取し続けることになります。

ほとんどの人はそんなことも知らず、当たり前のように牛乳を飲み続けています。

ドキュメンタリー映画『DOMINION-ドミニオン-』感想と解説(前編)
今話題のドキュメンタリー映画『DOMINION』。 正直、見たあとはトラウマになり精神的に病んでしまう可能性がある為、ホームページに心のケアをする方法が載っているほどの過激な内容となっております。

本来の牛の寿命は平均で20年以上あるのが、乳牛の寿命は6〜7年しかありません

搾取され続け、精神も肉体もボロボロにされたあとは、屠殺されてしまうのです。

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